マリア観音(2)



マリア観音像・・豊臣秀吉バテレン追放令や江戸時代のキリシタン禁止令で弾圧を受けた者達によって礼拝対象とされたマリア観音菩薩。その多くは(写真)中国製の青磁、あるいは白磁の慈母観音であった。慈母観音は中国葉発祥の観音菩薩像で、稚児を抱き慈愛に満ちた造形表現となっている。
 隠れキリシタンはこれに聖母マリアを投影してその偶像とした。中には菩薩像の胸に十字架を彫刻したり、国内で窯焼されたものであると考えられる。その形状は地域によってさまざまである。