和久宗是秀吉への帰参を促す

政宗小田原帰参


天正18年(1590)の秀吉の小田原征伐の際には、宗是(55歳)は豊臣家の使者として伊達政宗に出陣を促し(片倉景綱の説得もあり)政宗もこれに応じて参陣した(治家記録)。激動の戦国乱世を生き、豪放な性格を持つ宗是は同じく豪胆な政宗の気風に惚れ込み小田原滞在中は政宗を手厚く遇した。秀吉の祐筆である宗是と政宗はかなり早い時期から互いに手紙を交わす間で親しい関係にあり、秀吉側近として入手した情報を政宗に流しては、その利益を守ってくれた恩人であった。(写真・伊達政宗